平和を守る

被爆建物『被服支廠』の保存について会合を開催

6日文化庁と、広島市内最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠」の保存について会合を開き、国史跡に指定できる可能性のあることがわかりました。
今後は、文化財という観点以外にも保護する方法として考えられる策を探ってまいります。ここからは、私の思いを少し書かせていただきます。
この建物の保存を望む理由としては、被爆を体験された方々が亡くなっていかれる昨今、被爆の実相、メッセージを証言してくださる方が少なくなってきています。
世界唯一の被爆国、世界に平和の尊さを訴える役割のある広島としては、戦争の悲惨さを語り継ぎ途絶えさせるわけにはいきません。この被爆建物の維持は戦争の恐怖、被爆の恐ろしさを忘れないというメッセージを後世に残す役割として大変重要だと考えています。
私たちは、この被爆建物を今後も維持していくことで、どう活用していくのかも同時に検討をする大切な時期にきているのだと改めて考えています。
広島に生まれたものとして、最善の方法をとることができるよう知恵を出し合いながら方向性を探っていきたいと考えます。